ナゾリウム 2016.2.29

原発を強く意識したのは、『原子力戦争』を見てからや。
(黒木和雄監督 1978年 ATG作品)
ナゾリウム2016.2.29

福島の町々では今だに除染作業が続いているやうだ。そやけど除染ジョセン言ふても汚染されたモノが移動しただけで根本的に解決したわけぢゃない。移染と言ふたほうが正しいと思ふ。精神分析の岸田秀先生は「人間は本能の壊れた動物である」と断言してはるけど、ほんまにそうかもしれん。セイギョできひん放射能や核を安全やと言いはるえらい人たちは、もっとも信用できまへんな。一九八七年大阪のATG系(アートシアターギルド)の映画館で『原子力戦争』といふ映画を見た。38年くらい前のこと。国家的プロジェクトといふのは大体アヤシイもんが多いけど原発はその頂点と言って過言ではあるまい。映画の中でインペイされた事実?を入手した原田芳雄が消されてしまうんやけど、さもありなんと思ったもんさっさ。数年後、あまりにインパクトが強かったもんやから、黒木和雄カントクにゼヒ上映会をしたいと手紙をしたためたところ ナ・ナント黒木さんから快諾をいただいたのにはびっくりぎょうてんいたしましたよ。『原子力戦争』は興行的にも、内容的にもナットクできるもんやなかったらしいけれど 黒木さんにとっては思い入れの強い作品だったらしく わざわざ吉田まで来て下さったのだ。『祭りの準備』なら行く気にならなかったけど『原子力戦争』は行かざなるまいと思われたとのこと。その上映会の時に黒木さんは真顔で「原発はアブナイからねぇ」とおっしゃったのをよく覚えている。そのあとチェルノブイリ、フクシマと事故が続いてもアホノミクスジュースを飲み飲み浮かれちょる人類はいったいぜんたい何処へ行かうとしてるんやろか。そういやあの園子温カントクの『希望の国』も希望のない映画ですな。「原子力明るい未来のエネルギー」左のワンちゃんも人間サマの欲望の道づれにされてしもうた。ごめんね

ナゾリウム 2015.1.10