寺田一行展 TERADA Kazuyuki

2017.11/24~12/26

 一枚の絵が人と人をつないでくれる キムホノさんちの洗面所にある何が描いてあるかわからない絵を長い年月 妙に気にはなっていたのだが手にとってしっかと確かめたところタイトルが机というふ版画だった 寺田さんの見事な線描によるこの世に唯ひとつの机 寺田さんとは逢ったこともないのに絵を介してキムホノさんの紹介で展覧会が出来ることの僥倖を切に有難く思ふ 有得ないことが起こることは真に有難いことだ 感激 感激 雨霰 北麓は小松からの風が吹くだろう

金 憲鎬展 KIM Hono

2017.7.28~8.29

金 憲鎬展 5年目に寄せて

ものづくりは人づくりである ものをつくりつづけることによって 人は自分をつくっているのだとキムホノ讃は言ふ トートツながら21世紀に入ってからの怪しいSNSの進撃にはホトホトうんざりしてきたけれど 精神分析の岸田秀氏によれば文化や文明は伝染病みたいなもんですよとなる ナルホドそうでっかとガテンがいった そういやあ婆さんもハヤリモノには目がないわ♪って唄ってたっけ ただ困るのはSNSは人間を阿呆にするのよと 90歳なにがめでたいの佐藤愛子さんはおっしゃる 私たちはしっかりとスピード感をもって阿呆になっていることを自覚した方が良さそうだ かつての表現者は炭鉱のカナリアであれみたひな願望があった気がするけれど今となってはそれも怪しい限りだ とまあそんなことで我らがものづくりの代表的な存在であるキムホノ讃に5年連続展をお願いした次第なのだった 犬や猫たちは人間のやうにヨコシマな欲望を持たないので私たちより上等な生き物だと思ふ 私たちが愚民であることをテーネイに認識してゆくしかない そして願わくば怪しい便利な進撃にブレーキをかけられる生きものでありたいと思ふ 夏夏夏夏ここ夏5年目のジローなキムホノ展へようこそソクラテスのこころだ

堀尾 貞治展 HORIO Sadaharu

2017年5月19日(金)~6月6日(火)

あたりまえのこと アブナイ

 

 

■オープニングパーティー

5月19日(金)午後6時30分~ 一品持ち寄り

 ■のっけから直球で申し上げますと堀尾さんの展覧会で一番オモシロイのはオープニングパフォーマンスに参加することであります 動いている堀尾さん筆を走らす堀尾さん話をする堀尾さんその一挙手一投足の現場に立ち会うことが堀尾さんの美術を心体化することにつながると言えるでせう さてさて今展ではあたりまえのことアブナイをテーマにしましたが世の中見渡してみますとアブナイことが横行しておりますよ戦後最狂のA政権と共謀罪それに原発リニア スマホにネット核核死化死化数えあげればキリがないそれらを生み出した我ら人間こそがもっともアブナイと自覚した方が良さそうだてなことでどんな「アブナイ」が出現するのかその現場にお出かけ頂きたいココロだ

 

沖 眞理展 OKI Mari

2017年4月14日(金)~5月9日(火)

 

今年もスプリング春カムな季節となりました そもそもオキマリさんの事を知ったのはキムホノさんのバックに妙に心魅かれるステッチ光線を感じ とにもかくにもマリさんに会いに行ったのでした そう直感てのは大事ですよね それ以後マリさんのステッチのクレージーさは増幅進行し広島弁ホジャケン風味の利いた作風を確立されたのですよ 作品の存在感は強烈なのでとてもナノ初個展とは思えぬのですがこの狂気に充ちた社会に立ち向かう愚直なまでのクレージーステッチイズムに感応できるあなたは明日がありますな てなわけで今展でもパワフル全開なシャツ Tシャツ パンツ バック 帽子 額モノ等が唯一無この人生に彩りをそえてくれることでせう

 

★作家在廊 4月14日(金)

東北を想ふ 2017

 

3月10日(金)~3月28日(火)

 

えー 今年もまた3月がやってまいります。

6年前の3月11日はあの東日本大震災があり続いて未曾有のメルトダウンもありましたが 日々の暮らしの中で忘れがちになっているのもこれまた事実であります しかしながら世の中忘れちゃならぬこともあるのでありまして 日本でも世界中でも大震災や原発事故はおこりうるのであります 決して対岸の火事ぢゃないという想いを込めまして「東北を想ふ2017」を開催いたしますよ

 

 

 

 

 

関連展示

■福島県はいわき発「日々の新聞」(月二回発行)の2011年から約1年分を展示いたします 当時福島や東北で どのようなことが起きていたのか日々の新聞を読みながら振りかえってみましょう

■福島県三春町のさまざまな張子人形を展示いたします デコ屋敷には数件の店がならんでいて それぞれビミョウに絵付けや表情が違ふのですが 少し離れたところにある橋本広司さんの人形はことにキュートでユーモラスな風情がナイスでございます

もうひとつの富士 アートコンテスト展

2017年1月27日(金)~2月5日(日)

 

毎年恒例の「富士」をテーマにした一般公募作品の展示です。ご来場の方々の人気投票でその年のナンバーワン作品が決定します。

最終日には一品持ち寄りパーティあり、展示作品の講評やナンバーワン作品の表彰が行われます。

松田正柏展

2016年12月16日(金)~

2017年1月17日(火)

 

松田正柏さんは良い意味で浮世ばなれした 陶芸家だったやうに思ひます なにしろ生前ほとんど展覧会されず ふたつの後援会が存在し生活されていたのですから古き良き時代の最後の稀有な作家ともう しませう 年に一度か二度窯出しの折 作品を見に来なさいと電話をいただき奈良の西の京までポンコツ車で出かけたものでした 陶芸のトもわからぬ私にどう ですかどうですかと意見を求められ返事に窮したことも今となっては懐かしい想ひ出です 地元奈良においても知られざる作家だったのかもしれませんがその釉 薬の美しさは陰翳礼讃なる展示室でひときわ幽玄な輝きを放っているのでした 来年は奈良の県立美術館の工芸展で初めて正柏さんの作品が紹介されるとのこと でとても嬉しく思ひます それに先がけ器の形をした宝物のやうな作品を展示いたしますので是非おさそい合わせの上お出かけください